2018年度 支部委員会報告

関西支部だより

総務委員会

2018年度総会報告

 2018年4月7日(土)大阪市立総合生涯学習センター第1研修室において開催され、下記の3議案について審議し、全て議案通り決議された。

 (1)第1号議案 2017年度日本都市計画学会関西支部活  動報告について

  報告事項:2017年度日本都市計画学会関西支部決        算について

 (2)第2号議案 2018年度日本都市計画学会関西支部活  動方針について

  報告事項:2018年度日本都市計画学会関西支部予算       について

 (3)第3号議案 2018年度日本都市計画学会関西支部役  員選出について

   続いて、支部研究助成の成果報告等について、プレ  ゼンテーションを行った。

企画委員会

2018年度は講演会及びフィールドワークを2回ずつ実施した。講演会は「人口減少・高齢社会の地域課題を解く—十津川村・和歌山市でのフィールドワークを経て—」とのテーマで、17年度にフィールドワークを実施した十津川村と和歌山市の両地域の取り組みについて紹介し、また、天王寺・阿倍野地域を対象に行政・民間事業者・地元のまちづくり団体の方々にご講演頂き、各テーマに対して知見を幅広く共有した。フィールドワークでは、「天王寺公園“てんしば”にみる先導的パークマネジメントと阿倍野再開発地区を考える」と題して大阪市の阿倍野地区を、「花街・先斗町の変遷」と題して京都市の先斗町地区の現地を歩き、まちづくりの課題や解決策などについて意見交換を行った。

国際・交流委員会

 国際・交流委員会では東南アジア都市への視察・交流、就職前の学生を対象にした都市計画関係の職場訪問・意見交換、留学生も対象にふくんで、話題性が高かったり特徴的な建物の視察を行っている。

 近年では、ロシア、日本、中国と都市計画の歴史が積み重なった大連を訪問し、市当局へのヒアリングなどを行った。

 職場訪問では大手ゼネコン、アトリエ系コンサルタント、エネルギー供給会社、行政などを訪問し若手や監督職の方々から生のお話を伺う機会を得ている。

 今年度は日程等の調整がつかず、諸行事の催行が困難な状況ですが、次回行事の際には会員の皆さまのご参加をお待ちしています。

関西まちづくり賞委員会

 「関西まちづくり賞」は、関西で実施された都市計画・まちづくりに関する調査、計画、設計、事業及びまちづくり活動における顕著な成果・実績・新しい取り組み、継続的な取り組みについて、広く募集・推薦を求め、表彰を行っている。

 2018年度は、下記の1件の事業を関西まちづくり賞に、1件を奨励賞に選定した。

・多様な主体の連携による伊丹郷町のまち育て(兵庫県伊丹市)

受賞者: 伊丹市中心市街地活性化協議会、伊丹まち未来株式会社、伊丹酒蔵通り協議会、 いたみ文化・スポーツ財団、伊丹まちなかバル実行委員会、伊丹商工会議所、伊丹市、株式会社地域計画建築研究所

(奨励賞)

・和歌山市駅周辺の公共空間活用を軸とした地域主導の社会実験 「市駅“グリーングリーン”プロジェクト」(和歌山市)

受賞者:市駅まちづくり実行会議(和歌山市駅地区商店街連盟、城北地区7自治会、和歌山大学観光学部永瀬研究室) 

 4月6日の関西支部総会に引き続いて、表彰式及びプレゼンテーションを予定している。

研究発表委員会

 第16回研究発表会を2018年7月28日(土)に大阪市立大学文化交流センターにて開催した。大学・行政・企業の若手研究者を中心とした23編の研究発表があり、総数78名の参加者を得て活発な質疑・討論が行われた。研究内容の一層の充実と発展を期待して、座長と研究発表委員会とで4名の研究奨励賞を選考した。今後、行政機関や民間からの参加を促進し、多様な視点からの都市計画、まちづくりの研究や特色ある実践につなげることを期待する。

編集・広報委員会

 「日本都市計画学会関西支部だより」No.33を約800部発行し、支部会員に発送した。特集のテーマは「関西都市計画の「平成」を振り返る」とし、関連論文の執筆依頼を行った。また、昨年度に引き続き、連載コラム「都市と私」では、都市に関わる仕事をする研究者や実務家に自分と都市との関わりについて執筆していただいている。

 また、本部学会誌「都市計画」においては、関西支部の活動報告、都市計画情報の掲載ページ(支部Topics)に関する企画編集と執筆依頼を行った。

まちづくり人材育成事業特別委員会

 関西地域のまちづくりに関わる人材育成、まちづくり人材のネットワークの形成を目的に都市計画セミナーを昨年度に引き続き開講した。基礎編コースは2018年6月に3日間開講し30名が受講した。応用編コースは10月から11月に4日間開講し24名の受講があった。いすれのコースも交流会を行ない、参加者同士さらにはセミナー担当者との交流も深められた。2018年9月にはそれまでの受講者に対するアンケートを実施し、セミナー受講の満足度およびさらなる展開への意見を求めた。また、2019年3月には同窓会を実施しセミナーのステップアップの可能性を探る予定であり、その結果によっては、発展的事業の実施もありうる。

大規模災害からの都市復興の再検証と知識の継承専門委員会

 2018年度は、研究会を3回と自治体の復興イメージトレーニングへの参加を実施し、東北復興状況調査、及び中間報告会を実施した。研究会においては、阪神・淡路大震災復興時の行政担当者(神戸市住宅局)とまちづくりコンサルタントから復興計画作成・実行に関する業務経験談を頂き、現在の若手行政担当者及び都市計画研究者との意見交換を行った。また国土交通省が展開している復興イメージトレーニング手法について、訓練が実施された自治体の協力のもと、委員会メンバーが参画し知見を得た。東北調査においては、東日本大震災からの都市計画復興事業の空間再建状況を視察し、仙台市においてヒアリングを行い、当時の復興計画作成・実施上の課題、若手への教訓の伝承方法、阪神・淡路大震災の教訓情報活用の有無など、復興に関する知識伝達・継承の実態について情報を得た。

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