2020年度支部委員会報告

Vol.35-2021.3関西支部だより

総務委員会

○2020年度総会報告
支部総会は、新型コロナウイルス感染症にかかる緊急事態宣言発出に伴い、支部会員に事前に議案書に対する賛否等を求めた上で、支部長、副支部長、総務委員長によりメールにて2020年4月11日に開催し、下記の3議案について審議し、 全て議案通り決議された。
(1) 第1号議案 2019年度公益社団法人日本都市計画学会関西支部活動報告について
報告事項1 2019年度公益社団法人日本都市計画学会関西支部決算について
(2) 第2号議案 2020年度公益社団法人日本都市計画学会関西支部活動方針について
報告事項2 2020年度公益社団法人日本都市計画学会関西支部予算について
(3) 第3号議案 2020 年度公益社団法人日本都市計画学会関西支部役員選出について

○支部研究支援
関西支部ウェブサイトにおいて、2019年度研究支援(最終報告2件、中間報告2件)の掲載をもって報告とした。また、2020年度は、継続2件、新規1件の研究支援を行った。

企画委員会

 2020年度はフィールドワーク(FW)、学生対象ワークショップ(WS)、講演会、シンポジウムを各1回実施。FW「古民家再生にぎわいのまち、がもよんウォーク」では、大阪市城東区蒲生4丁目における取り組みを学び、まちあるきを実施した。また、WS「堺旧港周辺のまちづくりを考える」を二日間にわたり開催し、土地利用計画等の提案を競った。講演会「まちの価値向上を目指し、地域資産を活かし・つなぐ」では、大阪市阿倍野区昭和町でのエリア・リノベーション事例を学んだ。さらに、シンポジウム「SDGsと都市計画 関西での展開について」では、オンラインで基調講演とパネルディスカッションを開催した。いずれも盛況を呈した。
(詳しくは企画委員会HP(http://cpij-kansai.jp/cmt_plan/top/plan.html)をご覧ください)

国際・交流委員会

 2020年度は、メリーランド大学カレッジパーク校准教授の井関博之氏と立命館大学政策科学部准教授(UCLA Lewis Center for Regional Studies客員研究員)の式王美子氏の2名の講師をお招きし、「海外からみたWith/Post コロナ時代の新たなまちづくり・都市計画と仕事」と題して、主に学生を対象にした国際都市計画セミナーをオンラインで開催した。日本に滞在中の井関氏からは「BLM(Black Lives Matter)がアメリカの都市計画分野にもたらしている動き」について、次いで、ロサンゼルスに滞在中の式氏からは「アメリカ大都市の地域格差と居住問題―移民都市ロサンゼルスの大学での研究生活」について講演を頂き、米国の都市計画の考え方やコロナ禍での最近の動きなど、参加者も交えた質疑応答と活発な意見交換を行った.次年度以降、オンラインも選択肢の一つとして上手に活用しながら、国際・交流活動が更に発展していくことを期待している。

関西まちづくり賞委員会

 「関西まちづくり賞」は、関西で実施された都市計画・まちづくりについて、広く募集・推薦を求め、新規性や継続性があり顕著な成果・実績が認められる取り組みを表彰している。
2020年度は、下記の3件の事業を関西まちづくり賞に選定した。
■「南花台スマートエイジング・シティ」団地再生モデル事業(咲っく南花台わくわくプロジェクト)(大阪府河内長野市)
受賞者:南花台スマートエイジング事業、総合研究会、河内長野市、大阪府、独立行政法人都市再生機構西日本支社、㈱コノミヤ、関西大学団地再編プロジェクト
■産学官連携による京都嵯峨野の竹林・田園保全 ~地域内連携を活かした循環型産業~(京都府京都市)
受賞者:嵯峨地域農場づくり協議会、景勝 小倉山を守る会、NPO法人ひとともりデザイン研究所、株式会社アドプランツコーポレーション、NPO法人京都発 竹 流域環境ネット、京都産業大学総合生命科学部、京都市都市計画局都市景観部風致保全課、京都市動物園
■北岡本100年続く森づくり事業(兵庫県丹波市)
受賞者:北岡本自治会
2021年6月に、表彰式及びプレゼンテーションを予定している。

研究発表委員会

 第18回研究発表会を2020年8月1日(土)にオンラインにて開催した。大学・行政・企業の若手研究者を中心とした21編の研究発表があり、総数81名の参加者を得て活発な質疑・討論が行われた。研究内容の一層の充実と発展を期待して、座長と研究発表委員会とで4名の研究奨励賞を選考した。また、オンライン開催であったため出口会長、森本副会長にもご参画いただいた。今後、行政機関や民間からの参加を促進し、多様な視点からの都市計画、まちづくりの研究や特色ある実践につなげることを期待する。
http://www.cpij-kansai.jp/contents/committee/detail.cgi?id=272

大規模災害からの都市復興の再検証と知識の継承専門委員会

 2020年度は、これまでの活動のとりまとめと最終報告シンポジウムの開催を行った。最終報告シンポジウムは,阪神・淡路大震災時に活躍されていた研究者・コンサルタント・行政職員を招き,25年経過した今の「同年代」に伝えたいことを,都市計画・まちづくりの視点から示唆いただき,討論を行った.残っているもの,残りやすいもの,伝えやすいもの,伝えにくいものが,知識情報レベルでも多様に存在し,それらをどのように組み立て,蓄積するのかといった重要な論点が示された。このシンポジウムの内容を含めて,合計3年間の活動記録をWEB情報としてとりまとめており,近日中に公表する予定である。

関西支部30周年特別委員会

「関西支部30周年特別委員会」を新たに組織し、関西支部30周年記念事業の検討を行った。
過去10年間の関西都市計画について、「市街地整備」、「基盤整備」「公園緑地」の3つの分野から振り返り、この10年間の歩みについて検討するとともに、関西まちづくり賞の受賞作品について評価の視点から、その特徴と評価の変遷を検討した。これらを掲載した記念出版についての検討を行った。
加えて、都市計画の将来展望について、若手を中心としたメンバーで検討を進めた。
以上の内容について、2021年10月23日に記念フォーラムを開催することとし、その内容や運営の方法について検討した。

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