2019年度支部委員会報告

支部活動PICKUP

総務委員会

2019年度総会報告

2019年4月6日(土)大阪府立中之島図書館レンタルスペース2において開催され、下記の3議案について審議し、 全て議案通り決議された。

(1) 第1号議案 2018年度日本都市計画学会関西支部活動報告について
 報告事項:2018年度日本都市計画学会関西支部決算について
(2) 第2号議案 2019年度日本都市計画学会関西支部活動方針について
 報告事項:2019年度日本都市計画学会関西支部予算について
(3) 第3号議案 2019年度日本都市計画学会関西支部役員選出について

総会終了後引き続き、関西まちづくり賞表彰式・プレゼンテーション並びに支部研究支援の成果報告会を行った。

企画委員会

2019年度は講演会1回、フィールドワーク3回、および、学生対象にファシリテーション講座とワークショップを実施した。講演会は「巨大災害に備えるまちづくり~南海トラフ巨大地震、台風・豪雨を迎え撃つ~」とのテーマで、巨大災害に備えるために気象情報の読みとり方を学ぶとともに、公助・共助・自助のあり方について専門家の方々にご講演いただいた。フィールドワークでは、「見せます!大阪城公園の舞台裏!!パークマネジメントの導入と賑わいについて~」と題して大阪城公園を、「再発見!! 新開地の成り立ちと今~近代化遺産「湊川隧道」体験と新開地まちあるきからその魅力を再考する~」と題して新開地を、「観光まちづくり最前線~長門湯本温泉FW~」と題して長門湯本温泉を歩き、まちづくりの課題や解決策などについて意見交換を行った。ワークショップでは、「20年後の新大阪のコンセプトを作ろう」と題して、学生が新大阪の将来像を提案した。

国際・交流委員会

2019年度、国際交流委員会は3つのセミナーを企画した。1つ目は関西で学ぶ留学生向けで、大阪地下街株式会社、竹中工務店、阪急阪神不動産株式会社のご協力を得て、梅田地下街の更新の現場見学と質疑応答を行った。2つ目はまちづくり・都市計画の仕事に関心を持つ学生向けで、御堂筋のまち歩き、御堂筋で行われているプロジェクトの紹介とシンポジウム、懇親会を通して、次世代へまちづくり・都市計画の今を伝えた。3つ目はまちづくり・都市計画実務者向けの海外都市計画セミナーである。近年、海外の都市計画の実務経験を有する人が増えている。その方々の経験を共有する場を設け、本年度はポートランドの都市計画に携わっていた山﨑満広氏を講師に招き、産官学を超えた参加者の交流を図った。以上の3つの活動を日常的かつ継続的に行うことで、次年度以降、国際交流の流れがこれまで行われていた海外都市計画研修ツアーのような展開になっていくことを期待している。

関西まちづくり賞委員会

「関西まちづくり賞」は、関西で実施された都市計画・まちづくりについて、広く募集・推薦を求め、新規性や継続性があり顕著な成果・実績が認められる取り組みを表彰している。

2019年度は、下記の3件の事業を関西まちづくり賞に選定した。

成逸学区「顔の見える安心感のある、ここちよいまち」を目指して(京都府京都市)
受賞者:成逸住民福祉協議会、京都市立北総合支援学校、京・まち・ねっと 石本幸良

近江八景と東海道でつながる大津市と草津市の広域景観連携(滋賀県大津市・草津市)
受賞者:びわこ大津草津景観推進協議会、公益社団法人滋賀県建築士会(同大津地区委員会・湖南地区委員会)、谷祐治(大津市議会議員)

大阪の下町、古民家利活用から発展したまちづくり事例(大阪府大阪市)
受賞者:一般社団法人がもよんにぎわいプロジェクト

4月11日の関西支部総会に引き続いて、表彰式及びプレゼンテーションを予定している。

研究発表委員会

第17回研究発表会を2019年7月27日(土)に大阪市立大学文化交流センターにて開催した。大学・行政・企業の若手研究者を中心とした29編の研究発表があり、総数82名の参加者を得て活発な質疑・討論が行われた。研究内容の一層の充実と発展を期待して、座長と研究発表委員会とで5名の研究奨励賞を選考した。今後、行政機関や民間からの参加を促進し、多様な視点からの都市計画、まちづくりの研究や特色ある実践につなげることを期待する。

編集・広報委員会

「日本都市計画学会関西支部だより」No.34を約800部発行し、支部会員に発送した。特集のテーマは「健康なまちをつくる」とし、関連論文の執筆依頼を行った。連載コラム「都市と私」では、都市に関わる仕事をする研究者や実務家に自分と都市との関わりについて執筆していただいた。また、本部学会誌「都市計画」においては、関西支部の活動報告、都市計画情報の掲載ページ(支部Topics)に関する企画編集と執筆依頼を行った。

大規模災害からの都市復興の再検証と知識の継承専門委員会

2019年度は、被災地の復興検証と経験知識の継承過程について焦点を置きながら、①ランドスケープデザインのプランナーを招聘し海外の災害復興事例を学ぶセミナーを開催、②2016年熊本地震における都市計画事業の現状・課題の把握と被災地間の知識の伝達・学びについてヒアリング、③神戸市役所から再開発地区の復興状況と課題、被災経験の知識継承の取り組みについてヒアリング、④大阪市役所から密集市街地整備の現状と課題、災害対策に向けた論点についてヒアリング、⑤東北復興状況について現地視察およびヒアリング調査、⑥神戸の市街地復興状況に関する資料整理・分析、を行った。なお計画していた最終報告会およびとりまとめは、新型コロナウイルス対応により次年度に延長して実施する予定である。

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