〇概要:守口の魅力を再発見する社会実験「守口さんぽ」
日時:11/18(木)~11/23(祝火)の5日間(22日は雨天のため中止)
開催場所:守口市駅北側周辺、守口市豊秀松月線拡幅予定地・公共空間
主催:守口市
共催:守口市駅北側エリアリノベーション社会実験実行委員会
〇取り組みの背景
守口市では、令和3年3月に策定した「第6次守口市総合基本計画」をはじめとして、市政運営に係る基本方針等を定める各種の主要計画においても、守口の魅力と出会う機会を増やすことや、京阪電鉄守口市駅など、市内外の多くの人を惹きつける地域のランドマークとなる都市の顔づくり、それらの魅力の発信による都市イメージの向上に向け、中心市街地のエリアマネジメントの推進に取り組むこととしている。
取組みの一環として、今般、京阪電鉄守口市駅北側エリアにおいて、歩道拡幅が予定されている都市計画道路「豊秀松月線」の道路予定地や駅周辺の公共空間等を活用した社会実験「守口さんぽ」が行われた。
本社会実験は、歴史的な資源である文禄堤や、魅力的な個店等のエリア資源・魅力を可視化し、将来に向けた期待値やイメージの向上を図ることを目的としている。社会実験では、通行量・売上などのマーケットデータや、アンケート調査などの効果検証を行い、現在市が策定を進めるエリアリノベーション戦略にも、その効果をフィードバックする予定である。
〇社会実験の様子
社会実験は令和3年11月18日から11月23日までの5日間(22日は雨天のため中止)、守口市駅北側周辺、守口市豊秀松月線拡幅予定地等公共空間において行われた。
開催期間中は、荒天のため中止した一日を除き、天気にも恵まれ、5,000人を超える来場者があった。特に、市営住宅桜町団地エリアの、こども向け遊具や、DIY工作ワークショップ、自由に壁にお絵描きをする「えのぐであそぼ」、守口市立図書館による絵本の読み聞かせには、小さな子供連れが絶えず、笑顔があふれる光景が広がっていた。
豊秀松月線拡幅予定地では、人工芝エリアでの地元飲食店によるオープンカフェや、ワンコイン整体の他、地元飲食組合による日替わりキッチンカーの設置、桜町団地商店街の閉店したスーパー前では古着・雑貨店などのほか、皮工房のワークショップが行われるなど、普段利活用されていない空間の可能性を実感できるコンテンツが多く提供され、多くの人々が様々なアクティビティを楽しむ様子を見ることができた。
〇まとめ
令和7年以降に拡幅工事が完了する豊秀松月線では、沿道の店舗がオープンカフェや、マーケット、キッチンカーなどを設置できる広幅員の歩道を整備することで、ストリートをチャレンジの場所にし、まちの価値を高めることを目指している。
守口市駅周辺は、豊臣秀吉が、淀川治水のために作った「文禄堤」が現存する唯一のエリアであり、東海道五十七次最後の宿場町として発展した経緯があるなど、みちとまちが歴史的な関係性を持っている。本社会実験は非日常を提供するイベントではなく、この風景が日常となる、持続的な仕組みづくりのための手段と位置付けられており、今後、社会実験の効果検証を踏まえ、ストリートの価値がエリアの価値向上につながるよう、「守口市駅北側エリアリノベーション戦略(素案)」にフィードバックする予定である。