焼き芋から始まるコミュニケーションのススメ

2020年3月号

大日本コンサルタント 島瑞穂

 私は、建設コンサルタントとして都市計画マスタープランや立地適正化計画の策定など都市計画に関わる仕事をしています。その中で、公園の基本構想や基本計画の策定の仕事もあり、居心地のいい場所を作れたらと日々考えています。勉強もかねて、今でも公園にはよく遊びに行くのですが、子供のころから遊び場は公園だったり家の前の路地だったり、よく外で遊んでいました。だけど思い出すのは、走ったり、遊具で遊んだりということよりも、近所の友達とおままごとをしていた記憶です。

 大人になってからは、おままごとは卒業したのですが、やっぱりあの場所で遊びたいなぁと思い、5年ほど前から自宅前の路地で不定期に焼き芋を焼くようになりました。といっても、サツマイモを濡れた新聞紙にくるんでアルミホイルで包み、炭が入ったBBQコンロに投げ入れるだけ。とっても簡単に甘く、ほくほくの焼き芋を作ることができます。焼き芋を焼くだけでは炭がもったいないので、ついでに餅とか干物とかも焼いたりして。ちょっと炭の香りがするだけでこんなにおいしいとは!といつもびっくりしています。

 小さいころからハックしていた路地では、何をしても大体許してもらえるので勝手にやっていたのですが、最近は「焼き芋伝道師として、焼き芋を作りに来てよ!」とお声をかけいただくようになました。先日も神戸の灘中央市場のイベントに合わせて、市場にある空き地で焼き芋を焼いてきました。伝道師と言いながら、おいしい焼き芋の焼き方を伝えるようなレクチャーなどはせず、みんなで芋を焼くだけで居心地の良い場所ができることを体感してもらえるように努めています。

 ただの空き地でも、焼き芋を介在させることで、見知らぬ人同士のコミュニケーションが生まれ、無理なく一緒に過ごすことができる。そのような場所づくりのためには、ルールを守りつつ実施することが重要です。ちゃんと消火器や汲み置きの水は準備して、必要に応じて消防の許可を取るなど、ルールに則っていれば、いろんな場所で実施することができるのではと思います。焼き芋で大人のおままごと、ぜひお試しください。

写真−1 炭火で焼いた芋
写真−2 灘中央市場で広場を活用した時の模様
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